色いろ色語り

アートセラピストとしての日常の中で気づく、色が伝える心のメッセージや日常の色々・・・を綴ります。

熱中症!?

芦屋のクリニックでの仕事があるから、12時のバスに乗ろう。

うわっ、暑い暑い!!

災害レベルの暑さ、太陽もガンガンに照り付ける時間帯にバスに乗る。

 

座れなかったので、運転手さんのすぐ近くに立ち、窓の外をぼーっと眺めている私の

目に飛び込んできたのは、赤いショッピングカートと倒れているおばあさん!!

 

コープのすぐ近くの橋の上だから、買い物に行こうとして手前で熱中症で倒れたんだ。

「えっ!えっ!どうしよう!」

そこで気付いた。

焦ってキョロキョロわさわさしてるのは、私だけ。

運転手さんもほかの乗客もだれも気付いてないらしい。

 

どうしよう、バスは走行中。

止めるわけにもいかないし・・・

みんながあまりにも普通にしている様子に、だんだん不安になってきた。

見間違い?幻覚?休憩してた?

 

いやいや、ズボン履いてる足が見えたし、あんな暑い橋の上で休憩なんかしないやん!

赤いショッピングカートに右手がだらんと乗っていて、左半身は地面に倒れこんでた。

間違いない。

 

駅に着いたら救急車を呼ぼう。

そう決めたけど、いざとなると「間違いだったらどうしよう」「救急隊の人も忙しいのに勘違いだったら」など逡巡しつつも、もしあのおばあさん助からなかったら、うなされるわ!

 

と、意を決して救急車要請。

「もし、私の勘違いだったらごめんなさい」と受け加えたところ「大丈夫です。すぐに見に行かせます。ありがとうございました。」と言ってくださった。

よろしくお願いします。

 

助かっているといいけど・・・

暑い日中に買い物はだめよ。

朝一番か、日が沈んでからにしよう!

 

 

色彩知育 

臨床美術を治療の一環として取り入れていただいている「芦屋こころとからだのクリニック」院長先生からお誘いを受け「色彩知育」の講座を受けました。

 

色彩知育の斎藤美雪さん、春田先生、私というほぼマンツーマン状態での贅沢講座。

 

サツマイモの写真をみて感じる色をどんどん選ぶ。

次にその色からイメージする「ことば」をカードからどんどん選ぶ。

昨年秋から、シルクスイーツの焼き芋のおいしさにはまっている私はその記憶から

言葉もどんどん出てくる。

 

一方でアレルギーのため食べられないキーウイは、視覚から得た情報に頼ろうとするのか、あまりイメージが湧かない。

 

やっぱり記憶に残る経験というのは必要だな、と感じる。

 

すでにこの時点で私の選ぶ色や言葉のカードは春田先生とは全く違うものであり、感覚というものがその人独自のものであることを痛感しました。

 

私のやっている臨床美術も視覚、聴覚、味覚を色や線に置き換えてアート作品にしていくのだけど、カードというツールを使い言葉に置き換えるのは新鮮。

クリニックでもつかえそうですね。と話しながら、子どもの患者さんにどのように取り入れるかを検討しました。

 

感覚はそれぞれ違うんだということを、お母さんたちにも体験してもらうために子どもと並行してお母さんにも臨床美術を受けていただくことが大切では?という方向性がみえてきました。

 

新たな展開が決まりましたら、またお知らせします。

 

臨床美術と色彩知育、どちらも幹は同じで枝分かれしていくように感じました。

 

後日、斎藤美雪さんやお友達が臨床美術を体験しにきてくださるということで、楽しみにしています。

 

追伸

ランチ、コーヒーともにとても美味しかったです!

@comecome

RIOコーヒー

 

台風はおむすびの味

今日は台風7号が近畿を直撃。

あまりないことだけど、兵庫県にも上陸。

夕べから、ベランダの植木鉢をせっせと移動しました。

明け方から暴風です。

 

今はマンション住まいなので家が揺れたりはしないけど、幼いころに住んでいた木造の2階は恐ろしく揺れたなと記憶がよみがえりました。

 

幼いころ台風がくると、きまって隣のおばさんが「逃げておいで」と母と私を平屋のおうちに呼んでくれ、大きなおむすびをつくってくれたので、台風もまんざらではなかったな。

 

そのおむすびはお塩が効いている、あれは粗塩に違いない。

そういえば、田舎の祖母が山に遊びに行くときに握ってくれたおむすびも、壺から出した粗塩で握られていて絶品。

タッパーではなく壺なのでそれだけでおいしい。

 

あ~あれ美味しかったわあ。といろいろ記憶に残るものあれこれ。

 

父がお酒を飲んだ帰りに買ってくる三宮の屋台の餃子、宝塚の社長さんの家のちらし寿司、田舎の山のてっぺんに住んでいるおばあさんのぼたもち、小さいころにフラダンスを見ながら食べたゴーフル(大きくなるまで、私はハワイに行った!と思っていたがあれはレジャーランドだったらしい)

ハイジのようなミルク壺を下げて買いにいっていたヤギのミルク・・・

 

味覚は記憶の中に残る。

それは景色と思い出と共に・・・

 

無事に台風通り過ぎますように、今日のお昼ご飯は冷凍チャーハン。

記憶に残りそうもなメニューでした。

 

強烈寒波!止まった電車のドアは・・・

10年に1度という猛烈な寒波

芦屋での仕事を終えて、JR芦屋からいつもどおり三宮方面の普通電車に飛び乗りました。

 

あれ?なんで?電車が反対に進んでる!

飛び乗ったので気がつかなかったのだけど「強風で須磨~塩屋間の架線にビニールが巻き付いたため電車が止まっている」らしい。

その関係で私の乗った普通電車は三宮方面には行かないということでした。

 

じゃあ西宮で降りて乗り換えようと、かる~く考えて西宮下車。

しかし!今度は「大阪方面に向かって走っていた新快速にビニールが絡んだ」とかで全ての電車が停止!!

 

このとき西宮駅のすぐ近くまで来ていた普通電車、ホームから見えてるのにピタリと止まったまま動かない。

 

寒いホームで待つこと45分。

雪まで降ってきた。

あの見えてる電車、せめて数メートル動いたらあかんのやろか・・・

電車に乗せてくれたら少しでも寒さをしのげるのにな・・・

 

そんなことを考えながら耐えて、ようやく来た普通電車に乗り込みぐったりシートに座り込みました。

やれやれと思ったのも束の間、ドア全開のまま動かず!

このドア、閉めたらあかんの?

手動のボタンがあるけどね、乗りたい人はボタン押せば乗れる。

規則なんやろね、運転手さんの判断ではだめなのね、きっと。

でも、車内に雪が降り込むこの寒さやし、臨機応変とかはどうなんでしょう。

 

そんなこんなで垂水にようやく到着。

バスも止まってそうだから、タクシーに乗ろうと並んだが、これがまた大変。

長蛇の列。

タクシー来ない。

 

ダウンコートも、ついには温かさを失いました。

くたくた、カチンコチンになりようやく帰宅。

 

京都では乗客が10時間も車内で閉じ込められていたとか・・・

どんなにしんどかったことでしょうか。

 

安全第一はもちろんですが、すこーし想像力をもっていただけないものか、と温かいお風呂に体をしずめながら考えた長い一日を終えました。

 

 

 

 

 

 

音色を描く バイオリン&アート

私の教室に通ってくださっている生徒さんにバイオリニストがいらっしゃいます。

その関係で以前から、バイオリンを聴いてその音色を表現できるようなコラボイベントができたらな・・・と考えていました。

 

実現しました!

垂水区の古民家「結水荘」さんにてクリスマスイベント「バイオリンの音色&アート」

開催しました。」

 

アートのプログラムは「キャンドルグラスを描く」です。

 

R子さんの演奏で「アベマリア」を聴き、その音色から感じた情景やクリスマスのイメージなど、それぞれ感じたことを色や線の動きに置き換えてキャンドルグラスに描いていくというものです。

 

「聴覚」を目に見える形に表現していくという初めての体験に、皆さん最初は戸惑いながらも、次第に筆はのびやかに、まるで楽譜を描くかのように滑り始めました。

 

北欧の冬の森のようなグラス、クリスマスツリーかな?という美しい緑のグラス、春を待つかのようなピンクがちりばめられたグラスなど、同じ曲を聴いたのにも関わらず、お一人お一人の個性が発揮された作品が完成しました!

 

五感を使って表現する、臨床美術ならではのイベントになりました。



 

 

 

社会復帰プログラム


先日、舞子の心療内科からお招きを受けて「社会復帰プログラム」に行ってきました。

 

クリニックの心理士さんが私の「カフェDEアート」に参加してくださり「患者さんにもぜひ!」ということになりました。

 

普段「芦屋こころとからだのクリニック」ではマンツーマンで行っていますが、こちらは10名のグループ。

年齢も20代からご高齢の方までさまざまです。

 

はじめましての人間が「絵を描け」と来たのですから、笑顔の奥に警戒感がありあり。

 

しかし、そこは私も計算済みでプログラムを選んでいます。

パステル色の空」はオイルパステルをベビーオイルで溶かしていくというリラクゼーションプログラムなのです。

 

ありがとう!ベビーオイル

心地よさで皆さんの警戒感も解けました。

 

 

 

思い通りに・・・

日々の暮らしの中で「思いがけないこと」や「予想と違うこと」はよくありますよね。

そんな時「思ってもみなかったわ」とその状況を楽しめる人、ステキだな、軽やかだなと感じます。

もちろん、思いがけない事故や病気は論外、楽しめませんが・・・

 

アート制作の場面でも、どうしても「自分の思い通り」に作りたい、描きたい、なのに

うまく描けない!と苦しんだり悩んだりされる場面に出会います。

 

子どもの中には、オイルパステルを持つと「空には太陽、地面にはチューリップ」となかば呪文のように描く子もいます。

 

そんな時には、あえてその方が「絶対思い通りにはできない」プログラムを提供することにしています。

 

●濡らした和紙に食紅を垂らす

●塩ビ板にインクを垂らす   

●画用紙に絵具をスプーンで落とす

 

など、たまたま生まれた色や線を「楽しい」「美しい」と感じられるプログラム。

こういうプログラムで成功体験を積みかさねてもらいたいと思っています。

 

「思いがけない」ことも悪くないよ、楽しもう!